49節対東京V1-1、梁の先制弾も追いつかれドロー

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2007年 11月 10日(土)13:00 ベガルタ仙台1-1東京ヴェルディ 味スタ



中島  萬代
(中原)
梁  関口
    (ファビーニョ)
千葉  永井

磯崎 岡山 木谷 菅井
   (ジョニウソン)

サブは、萩原、ジョニウソン、田村、ファビーニョ、中原。足指骨折だったファビーニョが2ヶ月ぶりにベンチ入り。東京Vは、フッキ、ディエゴに、富澤が先発。

雨の中、気温14度。ピッチが掘り返るようなコンディション。数千人のベガサポが駆けつける中、試合は始まった。
動きが硬くパスミスが出る東京Vに対して、ベガルタは早いパス回しから、3分、右サイドから梁が左足シュート。キーパー前に萬代が詰めるが、これがラフプレーと判定されて、イエロー。これで2試合出場停止。シュートでリズムを作ったところまではよかったのだが。6分、ゴール前で回されるが、フッキは囲んで止める。守備の集散はいい。8分、ベガルタが逆に攻め込んで、コーナーのチャンス、これはクリアされる。そして、9分、相手のパスミスをカットして、永井、関口、萬代とつなぎ、最後は梁が、中央から落ち着いてワンバンのミドルシュート、スリップして、ゴール隅に決まり、先制!

14分、サイドライン際からつないで、梁のセンタリング、中央の萬代はスルーするが、うしろは誰もいない。15分頃までは、出足よくセカンドボールを拾い、ベガルタのペース。フッキも下がってきて、相手は攻撃がつながらず、解説の清水さんは盛んに「トップレス」を連呼するほど。その後、やや相手にボールを保持され始めるが、19分には、中島が相手パスをカットして、カウンター、萬代に預けて、自分も上がる。萬代がサイドに振って、最後は梁のダイレクトのクロス、中島がキーパー前に突っ込むが、もう一歩。 惜しい。

その後、少し引き気味になってきたベガルタは、シュートもなかったが、22分には、関口が中央に切れこんでのミドルシュート、枠外となったが、ここまでは積極性があった。24分、フッキが中央35mからロングシュート、枠外となるが、強烈。やはり手強い。27分にも裏に放り込まれるが、林。さらにオフサイド2本を続けてとるなど、相手にボールをもたれても、まだコントロールできていた。木谷がひじ打ちされたのに、ファールにならず、抗議の千葉にイエロー。しかし、34分、フッキがゴールラインぎりぎりからの強烈シュート、林の手を弾くが、そのまま流れて救われる。コーナーへ。その守備から、中島がカウンター、フッキに倒されて、フッキにイエロー。これでフッキも残り試合は出場できなくなった。しかし喜ぶのまだ早い。

38分、ディエゴのロングシュート、枠外。40分、久々ベガルタが攻勢、スローインからつないで、梁のクロスに関口がアウトサイドで合わせるシュートも、DFに寄せられる。41分、フッキにDFが抜かれ、最後は林もかわされるが、角度なくサイドネット。危ない。44分、関口が持ち込んで、中央へのクロス、しかし、キーパー。前半の後半は押され気味も、ベガルタも攻撃性を見せて1点リードで前半終了。


後半。前がかりの相手に完全に押し込まれて、ずるずる下げられたベガルタは、マイボールをつなげずクリアのみに終始、コーナーのピンチ連続となってしまう。梁がボールに触れないので、攻撃が組み立てられない。全体に守備意識が強すぎか。8分、ディエゴにフリーでエリア内まで持ち込まれるが、ファールで助かる。さらに、フッキ、広山に至近距離のシュートを連続で打たれるが、林が反応。連続クリア。13分、ようやくベガルタもカウンター、梁からのクロスに萬代、もう一歩。

その後、蹴り合いの展開となるが、最後はコーナーを東京Vに許してしまう。20分、ベガルタの反攻、磯崎のクロスはシュート制となって枠内に飛ぶがキーパーに弾かれる。22分、ベガルタゴール前でまわされるが、なんとかしのぐ。この当たりからベガルタの運動量が落ち、中盤でのプレスが利かず、ワイドに展開され始め、防戦一方。25分、ベガルタエリア横でフリーキックを与えるが、フッキのキックはクリア。28分、今度はゴール中央35mのフリーキックを与え、フッキの強烈シュートはポストで命拾い。まだ運はあると思われた。

31分、中島が裏取るがオフサイド。そして、再三ベガルタ右サイドからほうりこまれ、ついに32分、服部にフリーでクロスを入れられ、中央ディエゴにダイレクトでうまく合わせられて、同点とされる。これで勝ち点3が欲しいベガルタは、攻めざるを得なくなった。35分、関口のクロスに萬代が競って、コーナーゲット。ここで木谷にイエロー。

36分、関口に代え、ファビーニョをいれ、点を取りにいくが、ボールがなかなかつながらず、攻撃参加できない。39分、梁のパスからダイレクトに菅井が放り込み、中島が裏に抜けるが、DFに阻まれる。40分、中島に代え中原入る。中原がポストで落とすが、中に入る選手がいない。42分、フッキの強烈ミドルシュート、枠内も、林がワンハンドでクリア。崩しきれないうちに時間が進む。44分、足負傷の岡山に代わりジョニウソンを入れる。ロスタイムは3分。2分目に、中原の落としに、エリア内で萬代振り向きざまシュートもDFにブロックされ、決まらず、そのままドローで終了。


ベストな結果ではなかったが、今日の内容では、残念ながらやむなしか。それでも、梁の冷静な先制弾もよかったが、今日は林の好守を称えたい。キーパーが活躍するのは、チームとしてどうかと思うが、いかんせん、多彩な攻め手と絶対的ストライカーがいる今の東京Vの猛攻、とりわけ、至近距離のシュートを3本以上止めたのは、ドローに「持ち込んだ」言っても過言ではない。ギリギリの成果だが、大敗で勝ち点を上積みされるよりは、はるかにマシである。また、今後得失点差の争いも可能性があることを考えると、維持の勝ち点1も無駄ではない。

終わったことは仕方ない。いい時間帯の気持ちを思い出そう。展開によっては、守備的になるのも仕方ないが、気持ちで負けてはいけない。攻撃でも守備でも、ボールを待たずに、自分から積極的に、相手を攻める気持ちを思い起こしてほしい。選手もベンチも積極的に。まだやれる。残り3戦を勝利して、ドラマを起こそうではないか。

シュート数:5-14、CK:2-10、FK:21-17 得点:梁勇基  (東京V)ディエゴ  警告:萬代、千葉、木谷  (相手)土屋、広山、フッキ、海本、柴崎  主審:吉田寿光