51節対東京1-1、菅井連続弾。細川初出場。

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2006年11月26日(日) 14:00 ベガルタ仙台1-1東京V 国立



中島
(関口)
梁   ロペス 
(チアゴ)   
富田  菅井
磯崎       中田
細川 丸山 木谷
(熊林)
小針
サブは高桑、熊林、チアゴ、関口、ボルジェス。ボルジェスを先発からはずし、登録上は中島のワントップの格好。千葉、村上の出場停止を受けて、富田の先発は予想されたが、強化指定選手の細川がボランチでいきなりスタメンはびっくり。登録とは別に細川、丸山、木谷の3バックだった模様。

後半28分にシウバに先制を許した後、足がとまった東京Vに対して、ベガルタが前からプレス、33分、ベガルタ自陣右サイドライン際で、中田が粘ってボールを奪うと、前の菅井が、相手とうまく体をいれかえて、ドリブル前進。相手エリア近くで中田にはたくと、自分はゴール前へ。中田がライン際までえぐって折り返すと、エリア内の梁がDFを背にして、うまくヒールで流す。これをフリーでつめていた菅井が落ち着いてゴール隅に決めて同点。この得点シーンだけ見れば、個々選手の技と連携がうまくつながった、いい得点であった。

試合は東京Vの攻勢で始まるが、ベガルタも、カウンターからのミドルシュートで応戦。前半からシュートの多い試合となるが、ともに決定力不足。さらに、中2日の影響か、前半はベガルタ、後半は東京Vの動きに精彩がなく、ミスも目立つ。

2分、ロペスのミドルシュート、バーの上。3分、東京Vに、サイドから放りこまれ、DFの裏から飛び込まれるが、ヘッドはバーの上。その後は東京Vが優勢も、ベガルタも中央で跳ね返す展開。12分、ロペスのスルーパスのこぼれを、上がってきた磯崎がロングシュート、しかしバーの上。15分、ベガルタ相手ゴール前で、細かくボールをつなぎ、最後はロペスが反転シュート、キーパー。さらにロペスの大きなサイドチャンジから中田のクロスは、キーパー直。

18分にも、ボールを回して、最後は菅井のグランダーのミドルシュート、キーパー。23分にもロペスの浮き球に菅井が走りこむが、もう一歩。ベガルタはここまで引き気味、カウンターながらもシュートはそこそこ放つ。30分、ベガルタの左サイドのスペースにマルクスがフリーで走りこみ、シュート、小針ファインセーブ。さらにコーナーからヒールで押し込まれそうになるが、なんとかクリア。さらに、カウンターから簡単に中央にクロスを放り込まれるが、中央で細川らがクリア。中央に絞らされては、空いたサイドをうまくつかれ、危ない時間が続く。

39分、ベガルタ久々の攻勢。左サイドをあがった梁が、後ろから追い越してきた磯崎にパス、イソがうまくエリア内侵入、抉ってのシュート、こぼれを中田?が押し込もうとするが、弾きだされる。40分、フリーキックから中央ロペスがヘッドで上げ、落ちてきたところを中島がオーバーヘッドを狙うが、オフサイド。最後はロペスのミドルシュートで前半終了。

後半。メンバー交代なし。いきなりスルーパスを通され、ピンチ。さらにベガルタゴール前中央20mのフリーキックを与えてしまうが壁。8分、ロペスのロングシュート、ついで菅井のクロスも出るが、つながらない。しかし、このあたりから東京Vの運動量が落ちて、前半とは逆に、東京Vがカウンター狙い。11分、そのカウンターを中央からやられるが、丸山がスライディングで一発クリア。ベガルタもロペスのクロスに中島飛び込むがもう一歩。17分、相手にカウンターからシウバにひとりで持ち込まれるが、シュートは枠外。21分、東京Vのコーナーのこぼれをベガルタがカウンターにするが、シュートまでいけず。さらに、相手ゴール前の混戦から中田がエリア内に侵入、絶好のシュートチャンスも打たず。パス。さらに、こぼれを梁、ロペスとつないでシュートも弾かれる。

27分、梁のスルーパスに、走りこんだ菅井がDFひとりを見事な反転でかわして、フリーでシュート、しかしホームラン。これは決めてほしいところ。そして28分、ベガルタ陣内中央でロペスがボールを奪われ、木谷もかわされてシウバにシュートを決められ先制許す。これで意気消沈するかと思いきや、疲れで動きが重くなった相手に対し、ベガルタがプレスを強めてボールを支配する。32分、フリーキックに木谷のロングヘッド。枠外。そして、32分、中田-菅井-中田-梁-そして菅井が最後にフリーとなって決める同点弾。流れの点だけいえば今季最高のゴールかもしれない。

しかし、その後も優位にゲームをすすめながら、守りを固めてきた東京Vをなかなか崩せない。36分、東京Vの縦1本に平本がフリーとなるが、届かず。助かる。37分、ロペスが中央でポストとなり、走りこんだ菅井がえぐってのクロス、キーパー直。その後もこぼれ球を拾って、菅井らがミドルシュートを打とうとするが、ワンテンポ遅く、足元にブロックに入られてしまう。40分を過ぎて、梁から熊林、中島から関口、と選手を代えるが、なかなか中に入れない。44分にはロペスを下げ、チアゴが入る。ロスタイムにフリーキックとコーナーのチャンスがあったが、ヒットせず、こぼれにも詰められて、追加点ならず。ドローで試合終了。結局ボルジェスは、点を取りに行きたいところでも使われず、ベンチウォーマー。そんなに調子が悪いのだろうか。

細川選手のスタメン起用はサプライズだったが、相手の放り込み対策としては機能していたようで、コーナーでの守備でも、かなり跳ね返していたように思う。かわされてピンチもあったが、まずまず無難か。攻撃参加ではセットプレーの競り合いでは、さすがにサテのようには簡単にはもぐらせてもらえなかったが、ロペス以外に、もう一枚ヘッドの目標ができれば、来期は楽しみだ。チーム全体としては、今日は中田も磯崎も意識して上がっていったが、そのカバーの守備の連係はいまいち。湘南戦と同じように、相手に振り回される時間と、攻めあがっていく時間があるが、これを前半から自分たちのペースの時間を増やすための体力アップが課題か。[スクリーン観戦記]


シュート数:9-12、CK:4-7、FK:18-13 得点:菅井直樹  (東京V)シウバ  警告:ベガルタなし  (相手)菅原、金澤、高木 主審:渡瀬 格