ボルジェス
大柴 ロペス チアゴ
（菅井） （中島）
熊林 千葉
（富田）
磯崎 池田 木谷 中田
小針
試合終了後、山形サポから「ベガルタコール」「フォルツア仙台」。ここはベガサポも「デイォ・コール」「また来年」で返す。当然これは、行儀のいいエールの交換というより、お互い冷やかし半分は了解済み、しかし、やり過ぎると全部自分たちに返ってきて虚しくなることもを、互いに理解している。期待はずれの試合が続き、しょぼい試合しかしてくれない自分たちのチームにたいする失望と、「お互い苦労するぜ」という奇妙な連帯感があった。ほんとは高い次元で昇格を争うような闘志むき出しのダービーが理想だが、長い対戦の歴史ではこんなこともある、ということか。山形サポも仙台サポも空気が抜けたような感覚を味わいつつ帰路についたと思う。
さて、試合はいつものように早いパス回しで、ボールを保持して、再三ベガルタゴールを脅かすものの、肝心のところで、シュートが枠に行かない山形と、ここ数試合、運動量が落ちてマイボールをシュートまでなかなかもっていけないベガルタの対戦となって、ロースコアが予想されたが、結局スコアレスドロー。
雨模様の天気から一転小春日和のユアスタ。13831人。前座試合のベガルタ対山形のU-13の試合では、ベガルタの方がキープ力の差を見せて圧倒、4-0で勝った。しかしトップの方は。。。
前半。相変わらずパスが点でとまり、シュートまでいけないベガルタ。山形は高いプレスで、ボールの出所をおさえにかかる。サイドにボールが来ると素早い寄せで、しばしばパスミスを誘う。特に中田が狙いうち。ワンテンポもたつくと、すぐボールを奪われそうになる。もっとも中田も意地をみせて再三相手パスをカット。しかしそのあとすぐ反攻しないと、また奪われる。3分、山形がベガルタのパスミスついてシュート、しかしミスで救われる。ベガルタは、8分にようやくロペスから大柴へのスルーパスが通るが、オフサイド。その後一進一退、互いにシュートまでいけない。15分、木谷がエリア内から相手へのパスとなるクリア、しかし山形のフリーのシュートは枠外。助かる。
17分、しばらくぶりにベガルタが山形陣内でボールを回し、左コーナー付近で、フリーキックをゲット。こぼれが千葉の足元にころがり、絶好のシュートチャンス。打たない。たしかに前に人はいたが、そこでパスを通しにかかるより、シュートを狙うタイミングだったと思う。とにかくシュートを打たない日本人選手。ボレーシュートを忘れたか。21分、山形の速攻からゴール前でボールを回され、フリーでのシュート許すが枠外。その後はカウンターの応酬。25分中田にイエロー。26分、ロペスのドリブルからのスルーパスに、ボルジェスがＤＦ背負いながらシュート、しかし勢いなし。さらに27分、チアゴのパスを受けた大柴がエリア内侵入、しかし寄せられシュートはヒットせず。このあたりはベガルタの攻撃にもリズム出始めていたが。30分、ベガルタの中央30ｍのフリーキックのこぼれを、一気に佐々木に持ち込まれシュート許すが、コーナーに逃れる。
この後は山形のカウンターが冴える。40分にはレアンドロに持ち込まれ、ミドルシュートが変化しながら枠内へ、小針が辛うじて弾く。その後、今度はベガルタが熊林のフリーキックにロペスが飛び込みヘッド、しかしバーの上。44分には、大柴のクロスに、ボルジェスがバックヘッド見せるが、キーパー。ベガルタの攻撃が単発なまま前半終了。
後半になると、ベガルタもプレスをようやく掛け始める。後半早々、互いにパスミスをついてエリア内侵入するがシュートまでいけず。3分、レアンドロのクロスに裏からフリーで飛び込まれるが、シュートは枠外。サイドに流れ始めたレアンドロがクロスを次々放り込んでくるようになる。ベガルタも中田のパスカットから、チアゴが中央持ち込むがなかなかシュート打てず。後半もベガルタ側がボールが足につかず、相手のカットうける。15分、熊林に代え、富田入る。17分、チアゴから中島へ交代。21分、中島からサイドを上がった中田へ。こぼれを回して連続攻撃するが、シュート打てず。25分、中田が相手ボールをうまくカットするが、カットし返されて、ピンチ。
さらに中島のドリブルからクロスを上げるが弾かれコーナーへ。この辺からベガルタもサイドを使った攻撃がようやく出始める。しかし、なかなかシュートが打てない。中島が後ろ向きで強引にシュートするくらいで、フリーでは打たせてくれない。山形はカウンター。33分、磯崎にイエロー。35分、大柴の右コーナーから、磯崎が右に回ってのクロス、バーをたたく。35分、山形にフリーキックからエリア内侵入を許すが、なんとかＤＦが体を寄せる。37分、大柴に代え菅井入る。動き回って相手ボールにプレスに行き、中田とサイドの崩しに入るが、単発的。40分、菅井がサイドに振って、中田からのクロスは直接キーパー。ロスタイムにはロペスが強引にサイドに持ち込んで、強いクロスというか、シュートを狙ったのか、しかしバーをたたく。ラストも5分、ベガルタも押し込み、連続コーナーのチャンスもあったが、シュートまでに手数かかりすぎで、そのまま試合終了。スコアレスドロー。勝ち点１のみ。
柏も引き分けたので、70対79、勝ち点差９は縮まらず、残り4試合しかないベガルタの2位以内はなくなり、柏が残り5試合で勝ち点4以上上げると3位も無くなるところまで来てしまった。次節は休み。どうしようもないが、神戸が柏を破ることに期待。そして天皇杯をはさんで、アウエー柏戦。意地を見せ一勝をあげよ、というしかない。
シュート数：6-13、CK：5-5、FK：25-22 得点：なし 警告：中田、磯崎 （相手）なし 主審：野田祐樹