45節対徳島1-1 大柴今季初ゴールも寒い夜

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2006年10月18日(水) 19:00 ベガルタ仙台1-1徳島ボルティス ユアスタ仙台



ボルジェス

大柴 ロペス 梁
(関口)  (中島)
熊林  千葉
(富田)   
磯崎 池田 木谷 中田

小針
サブは、高桑、渡辺、富田、関口、中島。サンタナ監督復帰。徳島は石田、井手口、大森の3バック、キーパー高橋範夫。小林、羽地の2トップ。

小春日和の前日から一転、急に冷え込んだ平日ナイター。それでも11237人。昇格争いは厳しくても、せめて猛追して可能性広げるとか、相手に立ち向かうガッツあるプレーを見せてほしかったのだが。。。。

前半は、最初から飛ばす徳島のボール回しに、動きの重いベガルタは足がついていかず、汲々。6分、大柴パスカットからカウンターかけるが、ボールが足につかず。徳島は2トップの高さをいかして、簡単にほうりこんでくる。13分ベガルタ、コーナーのチャンス。ロペの頭に合うがバーの上。徳島は17分、ベガルタのゴール前でボールを回し、右サイドからフリーのシュート、しかし小針セーブ。さらに21分、羽地のポストプレーからグラウンダーのミドルを打たれ、小針弾くところを、押し込まれそうになるが、シュートは枠外。

ベガルタは23分、ようやく相手ゴール前でボルが落とし、梁のシュートもヒットせず。25分を過ぎると徳島も攻め疲れからパスミスが多くなり、ベガルタも反撃。しかし、守りを固められると練習でやっていたはずの連動する動きが少なく、ボール保持者任せで、なかなか出しどころを作れない。35分ころまで一進一退状態が続く。35分、磯崎のクロスにロペスのヘッド、またもバーの上。40分、ボルジェスのロングシュートと、やや盛り返したかに見えたが、終了間際にカウンターから持ち込まれ、左サイド裏に抜けられてのフリーのシュートを打たれる、しかし小針反応。なんとかスコアレスで前半終了。

後半開始。立ち上がりにベガルタのビッグチャンス3度。千葉、熊とつないで、ボルがDF裏に抜け出すが、シュートは枠外。さらに、相手のパスミスを奪ったボルがためて、ロペスのシュート、こぼれるところ大柴が詰めるが決めきれず。コーナーのチャンスは、木谷が中央フリーでヘッドも、キーパー正面。チャンスを逃していると、直後の4分、ベガルタ守備陣が確かにオフサイドに見えるが、セルフジャッジで、足がとまったところを押し込まれ失点。7分、熊林に代わり富田入る。しつこくボールに行く富田。今日唯一、ガッツが見えた選手。しつこく前からプレスをかけ、ボール奪いにいく富田のプレーに、相手陣内での時間が増える。11分、今度は徳島がセルフジャッジで棒立ちになったところ、千葉のヘッドから大柴がどフリーで決めて同点。大柴今季初得点。

富田の粘りのプレーで流れをかえたときは、勝ち越せるようにも思えたのだが。。。その後、走り疲れた徳島のサイドをついて、中田や富田がスルーパスをだすが、前線につながらず。13分、徳島のカウンターにピンチ。17分、梁に代え中島。中島前線にはりつく2トップ。しかし、間延びして途中でカットされる場面が多くなる。21分、大柴の侵入もDF。25分、大柴に代わり関口入るが、今日の関口は不調。周りと動きがかみ合わず、ドリブルは封印、スルーパスを盛んに狙ったり、ノールックパスをマイボールでかますのだが、ことごとくパスミスとなって相手ボールにしてしまう。

磯崎も動けない分を、足技でかわそうとするのが、裏目に出て相手のパスカットに合う。池田も守備では奮闘するが、パス出しでは無理なロングパス、各人がばらばらに動き出して、チャンスを自ら潰していく。徳島もボールがつながらず、フリーのシュートも大きくはずすなど、互いに得点の匂いが遠ざかっていく。33分、ベガルタ、相手ゴール左25mのフリーキックのチャンス。ロペスのキックはノリオの手先をかすめるが、クロスバーに当たる。惜しい。これが後半の最大のチャンスだった。
この間、後追いの磯崎とボルジェスがイエロー。ボルジェスはエリア内で倒されて、しつこく審判異議でのイエロー。もちろんボル自身の責任ではあるが、周りの選手が誰も止めに行かない。チームを、ボールを落ち着かせる選手がピッチ内にいないのがつらい。ロスタイム4分もシュートまで、もっていくこともできず。横パスに終始し、試合終了。徳島も疲れからどフリーをはずしてくれたおかげもあってドロー。しかし勝ち点2マイナスは痛い。

諦めることはいつでもできる。戦うわずして諦めるのは自分を捨てているのと同じだ。きわめて小さいが可能性はある。去年と違うのは、上位が必ずしも安定しているわけではないことだ。それにチャレンジする。たとえ届かなくなっても、最後までギリギリ戦うことが、次に、本人のサッカー人生に、プラスとなる。この期に及んで、ひとのせいにしたり、楽してプレーしようとする姿勢からは何も生まれない。もう一度、頭を上げて、自分の力をピッチにぶつけてほしい。ピークより減ったとはいえ、J2ダントツの数のサポーターはそれを期待してユアスタやアウエーに出かけている。それでも後押しする。選手もプロのメンタリティー、プロの技を見せてくれ。こんなもんじゃないはず。

シュート数:14-10、CK:10-4、FK:21-13  得点:大柴克友 (徳島)羽地  警告:磯崎、ボルジェス (相手)玉乃、ジョルジーニョ 主審:村上伸次