43節対草津5-2、ボルのハット、ロペスOH、チアゴ左足

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2006年9月30日(土) 14:00 ベガルタ仙台5-2ザスパ草津 ユアスタ仙台



ボルジェス

大柴 ロペス 梁
    (中島)(チアゴ)
熊林  千葉
(富田)     
磯崎 池田 木谷 中田

小針

サブは萩原、村上、富田、チアゴ、中島。

痛恨の連敗の後、とにかく勝利がほしかった。たとえ内容が良くても勝利しなければ、ただズルズルと行ってしまう。バタバタした内容ではあるが、相手のミスに乗じて、ブラジルトリオが破壊力をみせた。ボルジェスの一シーズン2回のハットトリック、ロペスのオーバヘッドでの得点は、たぶんベガルタ史上初めてだと思う。(ロペス本人にとっても、初めてのバイシクルゴールとのこと)

9月も末。残暑がほとんど無く、雨模様の9月だったが、今日は強い日差しがスタジアムに照りつける。観客は11146人とややさびしいが、「裁判官」や「評論家」になるより、スタジアムで選手と同じ空気を吸っていた方が、仙台のサポーターらしい。誇りに思えるひとたちだ。草津だって、成績がふるわなくとも、アウエーにそこそこの人数が来ている。

前半。さすがにこの試合は、ベガルタもサイドでボールを細かくつないでから、クロスを入れる戦い方。プレスも高めで積極的にボールを奪いにいく。連戦で鋭い動きとまではいえないが、ハートは伝わってくる。草津は5バック登録で、実際は4バック・プラス・ロペスマークのような形。完全にカウンター、ロングボールから高田が走りこんで落とし、2列目からシュートのワンパターンなのだが、これに苦しめられる。ポストでボールキープのうまい高田、敵ながらいい選手だ。仙台もいい町だぜ(笑)

5分、7分と草津にロングボールからのロングシュートやヘッドを許すが枠外。ベガルタは、ボールを細かくつないで相手陣内に入るも、なかなかシュートできなかったが、10分、中央きれこんでの熊林の初シュート。枠外。草津は縦ポン、カウンターを繰り返す。13分、磯崎からボルジェスへのパス、DF背負いながら反転シュート、枠内もキーパー。さらに、ロペスから梁、中田につないで、中田が上がってエリア内侵入、シュート打たず、ボルへのパス。DF。これは中田のシュートでもよかった。16分、草津の左サイドから梁のクロス、中央フリーの大柴のヘッド、キーパー弾き、コーナー。17分、相手陣内抉ったボルジェスの折り返しに、中央フリーの梁のシュート、ふかす。決定機2本をはずしていると、20分、草津にコーナーを与える。これをファーサイドから頭で決められ先制許す。マークをはずされた。場内、異様なムード。

しかし、ここであまり攻撃で焦らずつないでいったのが良かった。28分、ベガルタ、ショートコーナーから大柴の絶妙クロス、中央でロペスとボルがぶつかりながら、結局ボルジェスが頭で押し込んで同点。いやな雰囲気を振り払う。しかしその後、ボールはキープしながら、ひいた草津相手になかなかシュートが打てない。それでも、相手左サイドを執拗に突き、38分、上がった中田とロペスのワンツー、中田の浮き球を胸トラップで浮かし、ロペスがオーバーヘッドを低い弾道でゴールに突き刺し、逆転。これで完全にベガルタゴールショーの始まりか、と思ったら、草津もカウンター攻撃を鋭く仕掛ける。前がかりのベガルタが再三裏をつかれる。40分には、ゴール前でどフリー許し、シュートうたれるも小針がクリア。草津も諦めないプレーを見せて前半終了。

後半。草津が高めのプレスを仕掛けてボールを奪いにくる。逆にベガルタは、しのいでからのカウンター狙い。千葉がパスミスからボール奪われるが、逆に取り返してカウンターにする場面もあった。6分、ベガルタのカウンター、梁が上がり、クロス、中央に飛び込んだボルにどんぴしゃかと思われたが、シュートはバーをたたく。11分、中田のパスミスを拾った熊林のスルーパスに中田自身が裏を取るがオフサイド。今日の中田決定機も演出するが、足にきているのかイージーミスも多かった。13分、ボルジェスが相手のボールをカット、完全に3対1の優位作り、最後は併走する大柴にパスを出すが、大柴、キーパーに詰められる。

直後、草津がワンタッチでボールをつないで、中央からフリーでのミドルシュート。バーの上。しかし、今度はボルジェスが相手のクリアミスを拾って、キーパーとの1対1、ニアを狙うが、キーパーに阻まれる。15分、草津のカウンターえぐられて、またもフリーでシュートされるが、小針がクリア。守備の寄せが甘い。16分、ボルジェスのロングシュートはヒットせず。19分、梁のクロスに前に上がっていた磯崎がファーから飛び込んで、どんぴしゃヘッド、枠内もキーパー反応。今日の磯崎は、前で張ってゴールを狙う様子が伺えたが、シュートは2本くらい。

25分、ロペスから中田、クロスをDFこぼすところをボルジェスの豪快な右足、3点目。27分には小針のゴールキック?から相手DF二人がワンバンさせ、お見合いしたところ、ボルジェスがボール奪って、冷静にゴール右隅に決め4点目。江戸の敵を長崎で、応対ではあるが、これで厄払いできたような気がする。ボルジェス、ハットトリック達成。しかし、草津はあきらめず、カウンターから簡単に攻めてコーナーをゲット。28分またもチカをフリーにしてしまい、遠目から頭で決めれられ4-2。
なんだが雲行きが怪しくなってきた。30分、梁に代え、チアゴ投入。チアゴ、ロペス、ボルジェスを前に張らせ、残りで守る第一クールのような陣形。早速、磯崎からのクロスをチアゴがキープからシュートまでいくが枠外。31分、カウンターからボルジェスうまく裏とって、キーパと1対1、倒されるが、ノーファールでPKなし。その後、熊林にイエロー。36分熊林に代え富田を入れ、中盤のルーズさを改善しようとする。

しかし、その後も草津は長身太田を投入して放り込み、こぼれを狙う戦法で、ベガルタ再三ピンチ。どうもボールウォッチャーになる瞬間が増える。しかし、なんとか最後は体を寄せてしのぐ。41分、富田にイエロー。42分、ベガルタカウンター、右サイド走りこんだロペスのクロス、いったんDFにクリアされるが、チアゴがこれをカット、豪快に左足で決め、5点目。さすがにこれはとどめになった。その後もフリーキックからのチアゴのシュート、フリーでのロペスの豪快ミドルがポストに当たる。」44分ロペスに代わり、中島。フリーのチャンスを決めきれず、4、5点損した感じはあるが、ともかく勝利。

この試合を落としてしまうと選手自身もサポも立ち直りのきっかけをつかめなくなるところだった。とにかく勝利しながら修正していく。それをやっていくだけ。傍から何といわれようと、勝つ形を発揮すればいいのだ。ゴールに国籍はない。ただ、このところの失点は、すべてセットプレーからのヘッドで、今日も2失点。天皇杯、リーグ戦残り試合を勝ち抜くには、とりあえずこれは、すぐに修正すべき課題。まだまだ勝ちたいからね。攻守にわたって、さらなる積極性をもって、チャンレンジしてもらいたい。次も行こう。


シュート数:20-14、CK:8-4、FK:12-13  得点:ボルジェス3、ロペス、チアゴネービス (草津)斉藤、チカ  警告:熊林、富田 (相手)チカ  主審:砂川恵一