36節対甲府1-0高桑美技連発、苦戦をものにす

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2005年10月15日(土)14:00 ベガルタ仙台1-0ヴァンフォーレ甲府 仙台


 バロン シュウェンク
(大柴)
 梁    財前
     (千葉)
菅井 シルビ
(清水)   
 磯崎 根引 木谷 中田

 高桑

サブは小針、三田、千葉、清水、大柴。甲府は石原、須藤、長谷川の3トップ。バレーはベンチ入りせず、小倉が入っている。

 仙台の朝方は雨。キックオフの時間が近づくにつれて空は次第に明るくなり、小雨模様から、一転、強い日差しが差す。そしてまた薄暗い曇り空と、目まぐるしく変わる秋の空。仙台スタジアムは少し寂しい12616人。

 試合は前半から出足のいい甲府にボールを支配され、ベガルタはカウンター狙いの展開となる。開始早々、互いに相手陣内でやや距離があるが、フリーキックのチャンス。いずれもキーパーが直接キャッチ。5分を過ぎると、甲府がボールを支配し始め、早い寄せと連動でベガルタを翻弄、ベガルタは防戦一方。そんな展開の中、久しぶりスタメンの磯崎が、攻守に思い切りのいいプレーを見せ、まだ寝ているかのようなチームを活性化させる。
 8分、甲府がコーナーからフリーで頭で合わせてくるが、バーの上。10分には、ベガルタがコーナーのチャンスも、エリア内に入れず。15分、磯崎にイエロー。16分、こぼれ球を拾われてシュート打たれるが、高桑弾き、甲府のコーナー。なんとかしのぐ。押され気味の中、18分、磯崎のボールカットから、甲府ゴール前につなぎ、混戦からベガルタの数人がシュートを押し込もうとするが、相手DFの壁に阻まれる。

 ようやくベガルタもペースが出てきた。21分、ゴール前につめていた磯崎がフリーでのミドルシュート、相手キーパーが弾き出す。23分、これで得たコーナーから、バロンがDFに競り勝って中央から頭で決め、先制!
直後にも相手ゴール中央30mでのフリーキックのチャンス、シルビがちょん蹴り、シュウエンクのキックはグラウンダーで、スリッピーなピッチを弾んでいくが、キーパー。ここから30分まで小康状態。互いに中盤での蹴りあいで、ボールが前に進まない。しかし相変わらず六四でボールは甲府。34分、カウンターから財前が右サイドをドリブル突破、クロスはキーパーとDFの間を狙ったものだったが、あわせられず。38分、今度は甲府に連続攻撃を許し、最後はフリーでミドルシュート許すが、高桑が弾く。ベガルタは中盤でのこぼれ球をクリアしきれず、相手に拾われ苦しい展開。40分、ベガルタのカウンターからバロン、シュとつないで、最後は左サイドから財前がエリア付近まで侵入、コントロールシュートを放つが、惜しくもバーに当たる。リードはしているものの、甲府に攻め込まれ、緊張感を残したまま、前半終了。

 後半。立ち上がりはベガルタのペース。シュウェンクが主となってポストプレーでボールをキープ、他の選手の上がりを待って、相手ゴール近くで回す。しかしシュートまでなかなか行けない。次第に甲府に盛り返される。10分にはタッチライン際でのフリーキックを許し、11分にはベガルタ陣内でのロングスローから、フリーでシュート打たれるも枠をはずして助かる。甲府も焦りからかファールが多くなる。17分、甲府にするするとドリブル突破を許し、エリア内まで持ち込まれ、シュートのこぼれもあわせられるが、なんとか高桑クリア。今日最大のピンチ。ベガルタ守備陣も疲れからか、相手に振り切られるシーンが多くなってくる。20分、ベガルタのカウンター、中田がひとりでドリブル突破、前には誰もいない絶好のチャンス、ゴールへ一直線と思いきや、サイドに開いてクロスをあげようとしてしまい、チャンスを生かせない。もったいない。

 22分、財前に代わり千葉が入り、シルビーニョが前に。しかし、相手のプレスが早く、なかなかいいパスが通せない。26分には、シュに代え大柴が入る。さっそく梁とのゆったりワンツーで相手をかわし、早いタイミングでクロスを入れるが、ボールはゴール前通過。30分、甲府に縦1本を通されエリア内に入られるが、シュートが一歩遅れ助かる。菅井に代え清水が入る。千葉のワンボランチ、右清水、左梁、シルビトップ下のタイヤモンドに変更。35分、大柴がライン際までえぐり、中央つめていたバロンに折り返し、ヒールで合わせるが、いまひとつヒットせず、キーパー。直後、逆にカウンターを食らい、ミドルを枠内に飛ばされるが、またも高桑弾き出す。41分には、フリーキックからライン際までえぐられ、ゴール前で倒れこみながらのヘッドを、枠内に飛ばされるが、またも高桑が弾く。
残り時間が少なくなって、ベガルタはボールキープしたいのだが、つながらず、逆に甲府の攻撃を許す。ロスタイム4分も、甲府がボールキープして次々放り込んでくるが、中央でDF陣も体を寄せ、最後までゴールを許さず、大事な一戦を辛くも勝利で終えた。


 ともかくも直接対決の勝利は大前提、一歩前進。今日はまずはしっかり休養して、明日から中盤でボールキープできない要因をチェックして貰いたい。そして次の試合でもきっちり勝ち点を上げること。


シュート数:11-15、CK:5-9、FK:18-26 得点:バロン 警告:磯崎 (相手)アライール、那須、倉貫 主審:村上伸次