最悪のチーム状況なのに、観客は7千人。止むことのない応援。勝負に勝てずに、選手がそれに応えようと思うなら、もう生き様を見せるしかないだろう。ミスから勝利を逃したが、がむしゃらなものは感じられた。
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中村 平
(瀬川)
越後 蓮見
(伊藤)(千葉泰)
御厨 中島
千葉直
渡辺 花山 山路
石川
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高田、ドゥバが警告累積で出られない。阿部も腿の筋肉を痛め長引きそうだ。やむなく登場した今期の控え組みが、ミスは多いが思い切った動きを見せてくれた。FWには今季初スタメンの中村がボンズ頭で登場。控えキーパーには大崎、そして伊藤もベンチ入り。
試合展開は8対2位で圧倒的にベガルタが押していた。しかし、キーパーと1対1になるなどの決定機は鳥栖も作っており、それを確実に決められた差が勝敗を分けた。
開始早々の3分、またもゴール付近での安易なパスを奪われ、ループシュートで1点を失う。いつもならこれで応援も沈黙してしまうところだが、今日は終始怒涛の応援。それに後押しされるように、20分過ぎから、中村のスペースへの飛び出しや、山路の押し上げなどが、ここ数試合でなかった攻撃のリズムを作りだす。越後や中村がゴール近くまで持ち込んでゴールを狙うが、いずれも惜しくも外れる。さらに「ラインを上げろ」コールに影響されたわけでもないだろうが、DFも前めにプレーして、攻撃の起点となる動き。ムードはいい。時々カウンターで危ない場面を作られるが、石川の好セーブなどによりかろうじて守る。
後半も、疲れをおして早いパス回しと、中島のスピードある上がりで再三チャンスを作るものの、やはり問題はラストパスの精度とゴール前での嗅覚。阿部がいれば、3点は取っていただろう。
しかしリズムに乗って攻めていれば、チャンスも生まれる。何度となくゴールを逃してはいたが、80分、ゴール左に走りこんだ中村にパスが通り、それを粘ってセンタリング、後半途中出場の千葉泰が、DFとせりながら頭で押し込んで同点!久々にみるホームでの得点に、場内歓喜の嵐。
しかしわずか2分後、中島が自陣ゴール付近でボールを持ちすぎ、それを奪われて浮いた相手のヘッドが石川の頭上を超える......またしても負け越し。そして残り時間が少ない。今日攻めで再三チャンスを作っていた中島だけに、このセィフティーファーストを忘れたプレーが惜しまれる。
残念ながら、平、蓮見、越後はキレ不足。自分でなんとかしようとして越後が持ち過ぎるのがうまくいっていない。彼は阿部をうまく使った時に威力を発揮する選手になった。むしろ後半から登場した千葉泰、伊藤、そして今日先発の中村はたしかに今までにないものを見せてくれた。彼らの先発起用を強く望む。
甲府が山形に勝って、勝ち点では同じ最下位だ。しかし最悪の成績の中で、かすかに光は見えた。どんどんいろんな選手にチャンスを与えていってもらいたい。