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もう出版されてから時間が経っていますが、NHKの朝ドラが終わって、しばらくしたところで、改めて原作の「ゲゲゲの女房」を読みました。

水木しげる先生の、凄まじいまでの漫画制作にかける情熱と、それを支えた妻、武良布枝さんの二人三脚が描かれています。

著者布枝さんは謙遜して、自分は見守っていただけだ、と書いていますが、米びつの底がみえるような生活を、何とか切り抜けた新婚の数年間は、今の人間には想像できないものであったでしょう。肝がすわっていなければ、そこで潰れている。

さらにドラマではなかったですが、極貧なのに、軍人恩給は全部親元に送っていたということです。その上、ちょっと原稿料が入ると、自分たち食料だけでなく、親が喜ぶものを送ったりする生活。

水木先生の創作パワーは、片腕を失ったものの、玉砕のラバウルの密林を生き抜いた頑健な肉体と、若くして聖書や哲学書に通じていた精神力なのでしょうが、そこに、大人しく見えるが、女性ながら肝が据わった著者が加わって、より強化されたものと思います。

人はパンのみにあらず。しかし、絶対にパンを逃さない生き抜く力、そして苦しい中にも息が抜けることが必要と教えられます。(食うや食わずのとき、二人で軍艦模型作りに熱中。不思議な夫婦です)

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