マスコミは消滅するのか?

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センセーショナルなタイトルで、読者をひきつけるのが、最近の出版業界の常套手段のようですが、まんまとそれに嵌り、『2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)』、『ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)』の2冊の本を手にしました。前者はタイトルがタイトルだけに、あまりマスコミでは紹介されていないような気がします。

マスコミ業界と広告、マーケティング、そしてネット業界に興味のある方は、是非、この2冊を同時に読まれることをお薦めします。どちらも「実情」は、白か黒かのように単純ではないことを教えてくれます。

一方は、「マス」の消滅と、マスコミ業界からネット業界への広告のシフトを読み解く本、そしてもう一方は、そのネット業界の膨大なアクセスを構成している人々の危うさに、疲労困憊するネット新聞の編集者の苦労話です。

ネットの中は、リアルの世界の経済状況を反映しており、広告出稿コストの低減により、「可能性」だけでいえば、「ロングテールからおお化け」みたいな事を言われますが、実際は、成功例はあっても数少ないと想像させる、ネット利用者の実態があります。

不況になれば、それがマス広告だろうが、ネット広告だろうが、一般人は選択的に物を買い、お金持ちは、新聞広告やネットなどには載っていない、普通の人が知らない情報によって、ものを持ちたがるのでは。

ただ、マスコミの取材ソースの独占や電波の独占というのが崩れてくると、編集した情報や番組という商品の仕入先や独占ルートを食いちぎられて、マスコミ会社の規模の縮小は起こりうることかもしれません。

佐々木氏のいうように、「コンテナ(テレビ・新聞・端末)」や「コンベヤ(電波・販売店による宅配・ネット)」の主導権争いが当面の焦点なんでしょうが、そこは技術革新や規制緩和で、オセロゲームのように、ダイナミックに変化するでしょう。

実は、ネットの住人には真似のできない、一番手間隙かかる「コンテンツ(記事・番組)」をどう作っていくのか、コストをどうやって負担するのか、そこにこそ勝負の分かれ目があると思うのですが・・・

WOWOW