アニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」をdアニメで一気見

新作ARISEの第2弾が劇場公開になっている、攻殻機動隊シリーズですが、いつか見ようと思いつつ、中々見る機会の無かった、2012年のテレビシリーズ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」全26話を、ドコモのdアニメで、一気に見ました。原作 は士郎正宗、監督は神山健治。

アプリにしても、サービスにしても、納得のいかないものが多いドコモですが、dアニメだけは月420円で見放題、しかも攻殻のような古くて本数の多いものでも、時々公開しているので、納得です。
尚、このS.A.C. 2nd GIGは、dアニメでは、今年の12月末までの公開予定なので、念のため。PC版には対応しておらず、スマホやdStickで見ることになります。

そんなに多数のアニメを見るわけではないですが、プロダクションI.G.系というのでしょうが、SF近未来アクションみたいのは、たまに見ます。S.A.C. 1st GIGは、大分昔に、Gyoの無料動画で見たのですが、2ndから有料になっていので、後回しなってました。


さて、2nd GIGは、アニメファンの方には説明不要の、10年前のTVアニメ作品ですが、まだ見ていない方のために、僭越ながら説明しますと、精神と肉体と電脳ネットワークという哲学的な題材と、キャラクター達のミリタリーアクション(警察の公安9課という設定ですが、ほとんど軍隊)が、「かっこいい」アニメです。

舞台は2030年の電脳社会の近未来日本。未来なのに、伝統的、機械的なガン・アクションと、電脳戦が混じっています。そして政治的陰謀。

とにかく大きな魅力は、なんといっても、「少佐」こと、隊長である草薙素子の義体が、セクシーなことwえ、違う?
生まれた時から、脳以外はサイボーグ化しているわけですが、美人でナイス・バディーで、服装はほとんど、レオタードにローライズのジーパンという、大サービス。おやじ目線をとことん楽しませてくれます。それに、命令口調の田中敦子さんの声がいいすね。当時40歳なのに実に若々しい声で、セクシー。

部下のバトゥーは、指揮官として尊敬する以上に、素子に、ほの字なわけですが、もし、義体が無く、意識だけが感じられるシリコン生命体でも恋愛感情は起きる、のか。
擬人化が得意な日本人ですが、擬人じゃなくて脳は人間そのの。。。。
読者に対するサービスというだけでなく、人間における肉体、擬似肉体の意味を考えさせられます。電脳社会の恋愛について、哲学的な思考が必要です。エロだけじゃないw

それと興味深いのは、社会派的シナリオでできていることです。2030年の日本が「大戦」の後、アジアの某国から大量の難民を受け入れ、それが国内の不満につながっているという設定。現在のEUのようです。

また、ひそかに新宿の大深度地下に原発があって、その除染技術を海外に売ってるとか、テロリストにプルトニウムを狙われるとか、さらには、日本発の女性首相が、親中派でクーデーターをかまされる、等々、何か予見しているようで不気味なほどです。

人間とは何か、個性とはどう定義されるのか、ネットワーク社会、人間のサイボーグ化というSF的題材に加え、近未来の「ありそうな」陰謀がからまって、大人なアニメシリーズとなっています。

今年の劇場アニメ「ARISE」では、原点回帰のつもりなんでしょうか、素子の過去とか9課部隊設立の状況を描いているのですが、どうも少女体型の義体とか、ざんぎり頭の髪型が、自分には、なじまないですね。もうストーリーなんて・・・ではないですが、大人の素子だせとw第1部は見て、映像はさすが、とは思いましたが。まだ第2部は見ていないのですが。

ともかく、「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」の方は、SFや社会派小説などが好きな方にもおすすめできるアニメですね。