日活映画100周年で、36本をGyaOで無料配信

今年が日活映画100周年ということで、動画配信のGyaOで、日活映画3本を2週間ずつ、計36本を10月まで無料配信するそうです。

戦争映画など社会派映画や、昭和30年代の石原裕次郎の青春物や、小林旭、宍戸錠、赤木圭一郎の無国籍アクションものなど、ファンにはたまらないラインナップとなっています。

配信予定は、こちらのページが分かりやすいです。

さて、いくらおっさんの私でも、さすがにリアルタイムでは見てはいないのですが、昔、ある自主上映会を冷やかし半分で覗いたら、小林旭の渡り鳥シリーズを数日に渡って上映しており、いつの間にか10本以上見るはめに。

観客は、私を含めて一人、二人(笑)でしたが、なんとも言えない、ワンパターンの様式美に嵌ったのでした。

その後、当時深夜でたまに放送されていた、日活無国籍アクションや、裕次郎の青春ものをみまくったのですが、リアルタイムで見ていた方が憧れを持って見ていたのとは違う、B級映画を楽しむ感覚といいましょうか。B級とはいっても、エンタメを極めたという意味です。

ま、とにかく今とは違って、頬のこけたスリムな小林旭が、馬に乗って、町から町へと流れ、辿りちた街で悪い奴らをやっつけては、引き留めるヒロインを袖にして、去って行くという、寅さんと、ウエスタン映画を混ぜた作りなのですが、行く先々での繁華街の昭和な風情がまた、よろし。 「ギターを持った渡り鳥」7/22~

アクション物で特におすすめなのが、鈴木清順監督、宍戸錠主演の、「拳銃(コルト)は俺のパスポート」(7/21まで)、「殺しの烙印」(8/5から)で、実にかっこいいです。

日本でピストル持った殺し屋をやらせたら、宍戸さん以上の人はいないでしょう。「殺しの烙印」のシュールさ、セクシーさは、ちょっと信じられない出来です。ガンアクションの音響などチープな面がありますが、人を見て下さい。

また、元気の無い方には、「銀座の恋の物語」(9/2から)がオススメ。今はときめくあの銀座が、終戦間もない頃は、いろんな地方にある○○銀座並にしょぼくて、高い建物も少なく、この映画の二人の様な才能はあっても、貧しい若者が歩いていても違和感なかった、という事に驚かれるでしょう。 そこから繁栄する街になっていくわけです。

石原裕次郎と浅丘ルリ子(超可憐)が、お互いを思いやるあまり、事故に巻きこまれ、別れ別れになるのですが・・・最後はハッピーエンド、元気出ます。

そして、この映画を見たら、デュエット曲の定番で、かつこの映画のテーマ曲、「銀恋」が、けっして、メタボのおっさんと高級クラブのお姉ちゃんが、酔っ払って歌う曲ではない事が分かると思います。ま、しょうがないですがw

さらに、「肉体の門」(8/26から)もおすすめ。敗戦直後の悲しい映画ですが、娼婦役の野川由美子さんが、「聖母のように」美しいのです。

DVDも入手しずらくなってきているので、この機会に是非どうぞ。