NHKドラマ「外事警察」、渡部と余さんに注目

昨年末、圧倒的な展開力と、渡部篤郎余貴美子さんの卓越した演技力で魅せてくれた、NHKのテレビドラマ「外事警察」が、本日3月24日夜10時から、総集編の形で再放送されます。

「リミット 刑事の現場」あたりから、綺麗事抜き、暴力ありの「リアル」な、凄味のあるドラマを放送しているNHKですが、この「外事警察」も、ハードボイルド、スパイ、2重スパイの極地を行って、楽しませてくれます。

「いったい誰を信じたらいいのか」、その不安感。ドラマに引き込まれるでしょう。


さて、様々なドラマで、いかれた人物の役をやっている、主演の渡部篤郎ですが、映画「 重力ピエロ」あたりから、抑えに抑えた演技で、逆にぞっとする恐ろしさ、憎たらしさを呼び起こす好演を続けています。

遠藤憲一のような、見るからにヤクザな男という役者さんもいいですが、本当の「ワル」、いや、「ワル」じゃないのか?と、惑わすところが渡部の真骨頂。総集編で、どこまで伝わるかわかりませんが、是非注目して下さい。

そして、もうひとり。素晴らしいのは、余貴美子さん。舞台に詳しい人は、自由劇場などでの活躍を知っているのでしょうが、ミーハーな自分が知っているのは、ドラマでの飲み屋の女とか、能天気なおばさんのような役ばかり。「おくりびと」でも好演していましたが、短い出番でした。

しかし、この「外事警察」では、初の女性首相を狙う、官房長官、という役どころ。いつもと違って、カリスマ性を匂わせながら、きりっとして計算高い女を演じています

そして、すぐ気付かれると思いますが、あのダミ声の元首相の娘の代議士と、立ち振舞いがそっくり。きっとモデルにしたのでしょうね。

今日の番組では、出番が少ないかもしれませんが、こちらも注目して見るといいと思います。かっこいいです。

そして、石田ゆり子さんも、複雑で難しい役どころをしっかりこなして、出てるしね。配役最高。ええードラマや~。
できれば、全編で見てほしいですね。