ショートカット

またまたフジテレビの「ラストフレンズ」を見ているわけですが、内容の方は、これでもかというくらい登場人物に「影」を背負わせる、よくあるパターンで、もうひとつ興味がありません。

ただ、上野樹里さんが出ているので。。。今回はもともとのショートカットの髪を、ボーイッシュにするため、惜しげもなく、刈り込んでいます。性同一性障害の役というのが暗示されているのですが、とにかく、声のトーンを落とし、動きも男ぽっく、メークの関係もあるでしょうが、チョット見は誰だかわかりませんでした。最初は本当に彼女が演じているのか確信がもてないほど、役作りしています。特に「のだめ」の甲高い声で予想していると、まったく違う気がするでしょう。

それにしても、「のだめ」といいい、今回の役といい、エキセントリックな役に挑戦しますね。普通にしてれば、正統派美人のお嬢さん役で無難にいけるのを、イメージが固定されるのがいやなのかな。役者としては、素晴らしいことだと思います。おそらく魅力ある悪女もいつか演じることができるでしょう。

自分は、いい役者さんの判断基準は、「悪人」なのに、人間として憎み切れない人間を演じられるかどうか、ではないかと思っています。役柄の悪どさを演じきりながら、それを上回る人間的なものをにじみ出させる。なかなか、それができる役者さんはいません。若いうちから様々な役をやらないと。その点、錦戸君は立派です。

一方、あの国民的アイドルイケメンも、そろそろこれまでのイメージとは違う「ワル」をやるべきだと思うのですが、事務所がやらせないのでしょうね。