日本全国「ふざくんな」の旅

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加藤ローサが、熊本の女子高生から銀座の夜の女帝を目ざす、高級クラブのホステス役を演じているテレビドラマ「女帝」。

ローサちゃんが、No.1の持つオーラを醸し出すには、もうひとつかもしれないが、漫画原作とあって、メリハリがあって面白い。最初の3話に出ていたいじめ役の小沢真珠は、7年前の映画で、ローサのやっていた主役をセミヌードの体当たりで、演じていたということです。

 

さて、ドラマの話は別の機会においといて、ここでは、「ふざくんな」の話です。

ドラマの中で熊本出身のヒロインの決めゼリフとして、しばしば出てくるのせりふが、「ふざくんな」(ふざけるな)

しかし、「熊本では、そんな言い方しない」とか、「いやおじいちゃんは言っていた」などど、他所の者にはわからん状態。ネットで見ると、「とごゆんな」が使われているとのページも。

ちなみに、加藤ローサの出身は鹿児島で、こちらも、「とごゆんな」だそうです。言われた方は、一瞬、は?となりますね。

 

それでは、なにっしゃ、リンク集でねえか、おだつなよ(仙台弁)、といわずに、各地の「ふざけるな」の言い方の旅にお付き合いください。はしゃいでいるひとを、軽くたしなめる言い方と、喧嘩腰で言う言い方を区別できておりませんが、ご容赦を。

 

宮崎「なむんな」 。。。このあたりまでは、よそ者でも、想像がつきますが、以下は難しい

金沢「だらんことゆーとんなま!」 だら、に意味があるそうで、くだらんこというな、ですね。

山梨「わにわにしちょ」 うーん、これは難解ホークス。日本ハムの選手の名前を連想してしまいました。

天草「ぞうくんな」 もう、くんなとも聞き違えそう。

岐阜県東濃地方「ちょびついとったらあかん」 言い方もあるでしょうね。

岡山「ちばけるな」 迫力を感じます。

四日市「ちょけとんな!」
ちなみに名古屋方面では、非常に熱いお湯は、ちんちんの湯というそうです。イントネーションが分かりませんが、用例が危ない。
高松「あまえな」
土佐「そばえるな」 

古語からの由来とか語源もいろいろなんでしょうね。方言の多様性こそ日本文化の多彩さの象徴なんで、とても面白いと思います。